既存店前年比の業種別概況

ファストフード（10社）既存店前年比

• ハンバーガーチェーンが引き続き好調に推移しており前々年比でもプラスと推測される。
• 牛丼チェーンではすき家、かつやが好調を維持する中、吉野家が引き続き前年割れとなっている。
• 麺類チェーンは５月までの推移に対して各社落ち込んだ中、丸亀製麺が他を大きく引き離している。
• 丸亀製麺は近年各種PRにも力を入れており、そうした効果もあったと思われる。(参考：丸亀製麺PR記事）

定食（3社）既存店前年比

• 既存店前年比プラスは大戸屋のみ。
• しかし、大戸屋は特に前年の落ち込みが大きく前々年対比ではいずれも7割台にとどまる。

ファミリーレストラン（4社）既存店前年比

• 各社前年を下回っての推移となった。
• 前々年に対しては7割前後の水準と思われるが、ロイヤルホストについて客単価の上昇もありやや高い推移を示している。

ディナーレストラン（3社）既存店前年比

• グローバルダイニングを除き各社厳しい状況が続く。
• 営業店舗数、営業時間が大きく異なることから、ワタミ、ゼットン等は前年比の開示を取りやめている。

カフェ（2社）既存店前年比

• 両チェーンとも前年6月の反動から大きくプラスで推移する。

回転寿司（3社）既存店前年比

• 3~5月は前年反動で大きくプラスの推移を示したがここにきて各チェーン前年を下回ってきている。前々年に対しては8〜9割台の推移と推測される。
• かっぱ寿司についてはこのような事件（参考：日経電子版）が今後の店舗運営にどう影響してくるのか注視したい。

その他（3社）既存店前年比

• 各社大きく前年を下回って推移する。
• 物語コーポレーションはPRも積極的に行っており、新規出店もみられるが既存店の数字は大きく落ち込んでいる。