外食主要19社 2021年6月期決算まとめ

外食主要各社の6月決算期の売上と利益の状況をまとめております。 各社ともコロナ禍の影響を受け続けている中、多くの企業で構造改革が進み増益となりました。各社の取り組みも合わせてみていきます。

外食主要19社 2021年6月期決算まとめ 売上・利益

業種企業名売上高前年同期比売上総利益率前年同期比営業利益前年同期比純利益前年同期比
ディナーレストランチムニー第1四半期1,56774%70%-0.2%-1,329+6001,176+2,957減収増益
ディナーレストランコロワイド(IFRS)第1四半期39,330129%55%1.6%1,217+6,619719+4,908増収増益
ディナーレストラングローバルダイニング第2四半期4,714192%19%38.1%459+1,313587+1,527増収増益
ディナーレストランワタミ第1四半期13,982110%51%1.9%-2,050+1,672-1,753+2,797増収増益
ファストフードマクドナルドHD第2四半期151,266109%21%0.5%17,226+2,45710,914+1,723増収増益
ファストフードトリドール(IFRS)第1四半期37,420137%76%2.0%4,769+8,3192,980+5,594増収増益
ファストフードALサービスHD第2四半期21,165127%53%0.6%2,282+2952,513+1,323増収増益
ファストフード王将フード第1四半期20,213111%69%-0.7%1,706+1,2902,144+1,813増収増益
ファストフードKFC第1四半期22,055112%42%-1.1%1,431+1421,326+1,244増収増益
ファストフードゼンショーHD第1四半期152,607119%54%-1.3%2,875+7,5561,232+7,614増収増益
ファストフード松屋フーズHD第1四半期22,536107%66%1.0%-888+1,7161,067+2,896増収増益
ファストフードモスフード第1四半期18,644116%49%2.2%857+1,194760+1,223増収増益
ファストフード幸楽苑HD第1四半期6,259111%72%2.7%-492+51028+769増収増益
ファミレスジョイフル第4四半期47,64576%68%0.9%-3,373+4121,799+11,122減収増益
ファミレスすかいらーくHD(IFRS)第2四半期126,65591%69%1.8%-1,943+17,915-505+18,423減収増益
ファミレスロイヤルHD第2四半期38,66895%64%2.6%-5,275+6,384-3,168+9,995減収増益
回転寿司F&LC(IFRS)第3四半期178,751119%54%2.4%18,245+9,62610,770+6,511増収増益
回転寿司カッパ・クリエイト第1四半期16,535121%49%-1.2%-1,093+547-176+1,490増収増益
焼肉物語コーポ第4四半期64,018110%66%0.2%2,555-4782,727+2,271増収増益
ベンチマーク先19社は全て純利益で増益、営業利益では物語コーポレーションのみが減益という結果でした。 売上についてはファミレス3社(ジョイフル、すかいらーく、ロイヤル)とチムニーだけが減収となっています。 増益の要因としては売上高の回復もあげられますが、それ以上に粗利率の改善や販管費の低減、さらには協力金・助成金の収入の影響が大きいようです。 特に今回のコロナ禍では、居酒屋、ファミレスをはじめとする各企業が早期に大規模な閉店を決めるなど、収益構造改革に先手を打った感があります。
直近7月の売上状況も合わせてご覧ください。 【2021年7月度】既存店前年比速報【外食主要28社】

各社の取り組み

新型コロナの感染拡大によって経営環境が大きく変わる中で、各社の取り組みをいくつかご紹介します。

経営面での取り組み

事業構造転換を強力に推し進めるために、創業者のリーダーシップ頼る、あるいは資本の結びつきを通じて異業種との協業を進める取り組みです。
  • ワタミ株式会社 「ワタミ会長 社長へ復帰」(日経電子版)
  • ロイヤルホールディングス株式会社ほか 「外食、資本増強急ぐ ロイヤルHDが双日による増資発表」(日経電子版)
  • 財務面での取り組み

    今後の事業構造改革を進めるためにも足元の財務健全性を保つための取り組みになります。
  • ジョイフル株式会社 「ジョイフル、資本性劣後ローンで40億円調達」(日経電子版)
  • ワタミ株式会社「ワタミに資本支援100億円」(日経電子版)
  • ゼンショー株式会社ほか 「ゼンショー、コロナ後見据え海外出店加速 200億円調達」(日経電子版)
  • 新規事業への取り組み

    先程のゼンショーの記事にも見られるような海外での事業展開や、国内の業態転換を進める取り組みが見られます。
  • すかいらーくホールディングス株式会社ほか 「外食、接種先行の海外に活路」(日経電子版)
  • ロイヤルホールディングス株式会社 「ロイヤルHD、海外開拓の新会社 双日と共同で」(日経電子版)
  • ワタミ株式会社 「ワタミ「非居酒屋」主力に 23年3月期売上高で」(日経電子版)
  • 既存事業の強化

    テイクアウトに強いファストフードはこの環境下でも売上の伸長を見せています。そうした販売形態の変化に合わせて開発と店舗への投資を進めている事例です。
  • 日本マクドナルドホールディングス株式会社 「マクドナルド、調理能力2倍に 宅配需要を狙い店舗刷新」(日経電子版)
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